2015年10月6日火曜日

株式会社一歩一歩 代表取締役 大谷順一氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社一歩一歩 代表取締役 大谷順一氏登場。

ジャイアン、大谷。

「商店街のみんなに育てられた」と株式会社一歩一歩の大谷社長はいう。団子屋さん、パチンコ店…商店街の店は、たいてい大谷の標的となり、餌食となった。「今でも帰るでしょ。すると、商店街のみんなが『ジャイアン』ってぼくのことを呼ぶんです」。
 友人たちが誘ってもいないのに、大谷の周りにたむろするようになる。外からみれば、大谷がメンバーたちを引き連れているように観えたのだろう。だから、「ジャイアン」。
とにかく、亀有のジャイアンは行為がひどかったそうだ。本人がちゃんと認識しているから救われるが、新築マンションができた時にも、マンション内に秘密基地をつくってしまったという。「商店街のおじさんやおばさんたちに怒られ、怒鳴られてぼくは大きくなった」。言葉のトーンから大谷の感謝の心が伺えた。「父という存在をぼくは知らないんです。ぼくが4才の時にいなくなったから」。大谷にすれば、町のみんなが大谷の保護者が代わりだった。まだ、そういう時代でもあったのだろう。

ブレない、成績。

「まったくブレなかったね」と大谷は笑う。中学3年間の成績のことである。「英語が『1』。それ以外は『2』。3年間、まったくブレなかった(笑)」。成績など本人はまったく意に介していない。母親もそうだったようだ。「母方は、商売家系なんです。だから、親戚の叔父さんたちも学校の勉強なんてできなくていい、という考えかたで、たぶん、うちの母もそうだったんだと思います」。
ともかく、中学になっても自由奔放。ただ、だれかに迷惑をかけるようなタイプではなかったそうである。ともあれ3年間、低空飛行ながら、飛びつづけた。ということは、卒業である。
「周りの奴らが推薦でポツポツ決まっていくんです。でも、ぼくには推薦が全然、こない。先生に文句言ったら、『一つだけ、あるにはある』という返事でした。『なんだ、あるんじゃないか』って喜んだんです。でも、高校名を聞いて、『う~ん』ってなっちゃった。だって、当時、ここらあたりではもっともヤバイ私学の高校だったからです。しかも、先生がいうには『そこだって、絶対とはいえない』って」。
結局、親戚の叔父さんからも「その高校だけはやめておけ」と待ったがかかり、断念。推薦以外では、進学できっこなかった。
「それで、苦肉の策というか。一計を案じて、ぼくよりできる友人を巻き込んだんです。『いっしょにあの高校を受けようぜ』って。『あいうえお』順でいえば、ちょうどぼくの前」。計画通り、受験会場でも前後になり、見事、合格。「いま思えばおなじ答案が2つあったんですが…。先生たちも目をつぶってくれたんでしょうか(笑)」。
授業の成績は悪かったが、戦略を立てるのは昔からうまかった。

問題児、大谷。

高校には進学したが、もちろん学業に専念する生徒ではなかった。とはいえ、高校生になったジャイアンは、案外真面目に人生を考えていた。「ぼくは16歳から叔父さんの八百屋でバイトを始めています。うちの家系は商売人が多いから、商売人というのが格好いいなと思っていたんです。だから、なるなら、ぼくも商売人いなって社長になろうと決めていたんです」。
だからといって、商売の勉強をする大谷ではない。いきなり無期停学にもなったこともある。
「修学旅行の時の話です。夜行列車で、京都に向かったんですね。酒を持ち込んでいて…。そうヘロヘロになって、女子のところにという話になって。向かっている時に、先生たちと衝突したんです」。
大谷自身は「まったく記憶にない」というが、いきおいで先生を殴ってしまったそうだ。それで無期停学。もっとも退学という話もあったそうだ。
「でも、その時、ぼくが殴った先生が『あいつはいい奴だから、退学は許してやって欲しい』っていってくれたそうなんです」。この時の先生たちとも「今は、飲み友だち」と言って大谷は笑う。飲んだ席で、不思議に思っていたことも聞いてみたことがあったそうだ。
「なんで、ぼくはちゃんと進学も、卒業もできたんですか?」。すると先生たちは大谷を不思議そうにみつめ、「だって、お前。お前が留年したら、こっちがたいへんだろ。とにかく、はやく追い出したかったんだ。お前、そういうオレたちの気持ちわかってなかったんだ?!」と言われたそうである。
もし、大谷が単なる不良だったとしたら、どうだったのだろう。
成績も素行も褒められたものではなかったが、大谷は間違いなく、先生たちの心を捉えていたに違いない。逆にいえば、さすが先生である。人を見抜く力を持っておられると感心もさせられた。

・・・続き
株式会社一歩一歩 代表取締役 大谷順一氏
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