2019年12月20日金曜日

株式会社大和フーズ 代表取締役社長 相川和大氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社大和フーズ 代表取締役社長 相川和大氏登場
本文より~

サッカー少年、高校3年の冬までボールを追いかける。

大正9年からつづく、肉卸の会社。今回、登場いただいた相川和大氏で、4代目となる。
「そちらでは専務です。大和フーズは私が27歳の時に起業した別会社です」。むろん、精肉卸直営店の肉の質は、大和フーズの絶対的な強みとなっている。
「そりゃそうですよね。肉のプロなんですから。そのうえ、うちは30ヵ月以上かけて飼育した雌の黒毛和牛を中心に一頭買しています。肉の質はもちろんですが、値段もかなり破格だと思います」。
たしかに、国産の黒毛和牛が中心のメニューで客単価3000円代前半は、安い。しかも、肉質がちがう。ちかくにあれば、だれもが行きたいと思うような設定だ。
3代目の父は、素朴な職人タイプの人だった。4代目の相川氏は、いつごろからビジネスに目覚めたんだろうか?
「私は千葉の館山で生まれ育ちます。サッカー少年で、千葉国際高校(現 翔凜高校)に進みます」。なんでも1年生の夏休みには1ヵ月ブラジルへサッカー留学するのが決まりだったそう。
「サッカー漬けですね。学校は君津市にありましたから、毎日5時くらいには起床していました。夜は9時くらいまで練習です」。相当、強いチームだったんだろう。
「でも、千葉には強豪校がたくさんありますからね。大会で優勝はできませんでした」。
サッカーの一方で、将来はどう考えていたんだろう。実家の仕事を継ぐことは考えていたんだろうか?
「それはないですね。サッカーのことばっかりでしたから。プロに行きたかったですが…。できる奴との差は歴然でしたからね。とくに、ブラジルで、現実をみたような/笑」。
それでも、ひたむきにボールを追いかけた。頭のなかは、それだけ。「3年生の11月までサッカー、一本でした。だから、正直、進路どころじゃない。その時になって『どうする?』って言ったってね。正直、何も思いつきません/笑」。
父がアドバイスを送る。
「父の勧めで肉の専門学校に進みます。この時、全国各地から集まった同志との交流をきっかけに、仕事について色々話し合いました。同期は年齢がバラバラで刺激的でした。このころですかね、商売について真剣に考え始めたのは。こちらを卒業したあと、人形町今半で3年修業を積ませていただきます」。
人形町今半。いうまでもなく、名店中の名店だ。

人形町今半の3年間と、「焼肉DINING大和 館山店」のオープン。

「人形町今半での3年は、いうまでもなく私にとっていちばん大事な時間だったと思います」。
厳しくはなかったですか?とたずねると、ニンマリと笑い「昔はね」と一言。「ただ、いい意味で、厳しくしてくださったおかげで、今があるのも事実です」。
3年ということは、今半を離れたのは22歳の時だろう。
「それから、父の会社に入ります。肉の専門学校に入学した頃からの、いったら既定路線ですね。ただ、私はいつか、精肉の卸だけではなく、新たなビジネスもやってみたいと思っていました。それが、いまの大和フーズです」。
BtoBからBtoCへ。消費者によりちかづくということだろうか。
「そうです。もちろん、今も本業は肉の卸だと思っています。ただ、肉のプロだから、できることは別にもある、と。それにも挑戦すべきだと思っていたんです」。
当初は、30歳を目標にしていたそうだ。しかし、3年、早くなる。
「銀行さんから、ご紹介いただいたんです。かなり古かったので内装は一新しましたが、もともと焼肉店だったので、設備が利用できたんです。これならコストも少なくて済むから『やってみよう』と。これが、27歳の時です」。
店名は「焼肉DINING大和 館山店」。オープンは2013年3月。さて、どうなっていくんだろう。

1日6時間の営業で、月商1000万円オーバー。

「初月から、予想以上でした。もともと焼肉店だったことも幸いしたかもしれません。肉質が上がり、値段は下がる。内装もおしゃれで、文字通りダイニングです」。
月商をうかがって、びっくりした。
「17時~23時までの営業で、初月から80席で月商1000万円をオーバーします。スタッフは8名」。利益を計算するまでもないだろう。儲かっている。
「ただ、夏が終わる頃から、少し落ちていくんですね。サービスが追いついてなかったんでしょうね。それからです。はじめて経営の勉強を開始します」。
ホームページの沿革をみると、2013年3月に「焼肉DINING大和 館山店」開店。2015年7月「肉バルYAMATO千葉店」開店、同年10月「焼肉DINING大和 木更津店」開店となっている。
「私自身のこともあったんですが、スタッフの給料も上げたいという思いもあって、2015年から出店も始めます。2号店は、木更津なんですが、高校の時の、地の利がありましたから、いいだろうと。68坪、100席の大型店です。投資額は、創業店とは比べものになりません」。
不安はなかった?
「そうですね。なくはないですが、調査もお金をかけてやっていましたし、何より私自身、1日3食、焼肉を食べていましたからね」。
「いける」と舌が判断した、ということだろう。
しかし、である。
冒頭で書いた通り、30ヵ月かけ飼育した黒毛和牛だ。それだけでも貴重で、一頭買いだから、希少な部位も楽しめる。しかも、3000円代前半。失礼だが、だれが、みても流行りそうだ。ちなみに、「たれ」は質の高い和牛にマッチするようにあっさりした味。これが、またいい。
・・・続き
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