2018年11月20日火曜日

株式会社SFPホ-ルディングス 代表取締役社長 佐藤 誠氏登場。

本文より~

食が細く、ガリガリの少年。まさかの「ジャイアン」になる。

「かつらむき」は、大根等を筒切りにして、帯状に薄く、むくように切る料理の技である。刺身のつまやあしらいなどが、この技法で用意される。
「これがどうにも、こうにも」と笑うのは、今回、ご登場いただいた株式会社SFPホ-ルディングスの代表取締役社長、佐藤誠氏である。
「かつらむき」と格闘していた頃は、現在の地位を手にするとは思ってもいなかった。これが、飲食の不思議という奴なのだろう。
では、いつも通り、佐藤氏の生い立ちから追いかけてみることにしよう。
佐藤氏は、1963年、横浜に生まれる。2人きょうだいの、兄で、長男。父親は、叔父といっしょに包装用パックなどの製造会社を経営されていたそうだ。
「今じゃ、うそみたいな話なんですが、子どもの頃はガリガリで。両親をまじめに心配させたそうです。『環境が悪い』と茅ヶ崎に引っ越したくらいですから。私が幼稚園に入学する前の話です/笑」。
まさか、ご両親も食が細い佐藤氏が、のちに180センチを超す、健康優良児に育つとは想像もされていなかったことだろう。
ともかく茅ケ崎への引っ越しは、効果テキメンだった。とたんに、料理を残さず平らげるようになった。
「昔の茅ケ崎ですから、そりゃ広々です」。佐藤氏は目を細める。道をまっすぐ行けば、海が姿をみせる。潮の風が吹く。空は青々として、澄んでいる。
「肉ばっかり食っていました。そのおかげで、今度は、からだが大きくなりすぎて/笑」。
からだは、日に日に大きくなり、小学生になるとジャイアンになる。体形もそうだが、ふるまいも似てきた。「けっこう威張っていたような/笑」と佐藤氏。
からだは、いつのまにか、全校でも上から3番以内に入るくらいになったそうだ。拡大率では、おそらくナンバー1だったろう。

サンディエゴ。ボディランゲージで会話する高校1年生。

中学校ではバスケットボールをはじめた。当時は、175センチ。70キロくらいだった。「背が高かったからか、1年生の時からレギュラーにまじって練習をさせてもらいました。2年生からは、晴れてレギュラーです」。
地区大会でも優勝したそうだ。たのしかった。高校でも、バスケットボールをつづけ、今度は1年生からレギュラー。進んだのは、小田原にある私立高校。
「マンモス校です。勉強ですか、ぜんぜんしてない/笑。共学です。敷地もだだっ広い。高校では1年からレギュラーでした。もう、182センチ。ええ、当時では、バスケの選手のなかでも小さくはなかったですね」。
「ただね。当時、クラスから1人、海外に行けるなんて制度があって、手を挙げちゃうんです。1人なんですが、私以外にはだれも手を挙げなかったもんだから、選ばれちゃって。それで、レギュラーだったのに、夏休み一杯、お休みしちゃうんです/笑」。
大ひんしゅくだったそうだ。
「でも、海外に行くなんて。当時は、一生に一度ってイメージです。だから、部長さんにも『行かせてください』っていって」。
海外は、そうまでしていく価値があった。暮らしたのは、アメリカ、サンディエゴ。ホームステイだ。文化の違いも目の当たりした。
「英語ができないから、ボディランゲージなんです。そりゃ、少しずつ単語も分かってくるんですが、深い話できないんですね。語学が大事だと、さすがにあの時は思いましたね」。
帰国後は、やはりバスケットの日々。
これが、佐藤氏の青い記録。

セイヤー、国士館。

大学は、国士館に進んでいる。けっして優等生ではなかったが、小学校から高校生までは学校を休んだとこはなかった。その反動だろう。大学では遊び倒してやろうと決意していたらしい。
実際、アルバイトに、旅行に、時間はいくらあってもたりなかった。
「バイトは、大手高級焼肉店でしていました。当時の国士館の選択肢としては、体育の先生でしょ。警察官や消防、役所というのが、オーソドックスなんですが、私が選択したのは、バイトの影響が大きく、飲食でした。それで、卒業後、実は、調理師専門学校に入学します」。
飲食。
当時、大学をでて、その道を進む人は少なかった。年齢も同期と比べると上。職場に入っても、中卒や高卒の、年下の先輩が少なくなかった。
修業もまた厳しかった。いわゆる職人世界の修行が当たり前だった。
「しかし、そこは国士館出身です。多少の威圧は、へでもない。からだも、180以上でしょ。さすがに、だれもかかってこなかった/笑」。
「ともかく、そうやって飲食に進み、最初にお世話になったのが、銀座のレストラン『たかまつ』で、配属されたのは和食部門です」。
「かつらむきが難しかった」というのは、この頃の話である。
・・・続き
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