2019年11月22日金曜日

株式会社アイロム 代表取締役 森山佳和氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社アイロム 代表取締役 森山佳和氏登場
本文より~

昔は、「水を飲むな」が、鉄壁ルール。

子どもの頃は、時間があれば弟とボールを蹴っていたそうだ。「サッカーを始めたのは、小学3年生です。私に影響されて弟も始めます。2人ともスジが良かったんでしょうね。私は小学5年生の時に、2週間、浦和代表としてメキシコにサッカー留学させてもらいました」。
サッカーもうまかったし、リーダー気質も、だれもが認めるところだった。「昔から自然とリーダーをやることが多かったですね。小学校は児童学長で、中・高は学級委員長。ただ、サッカーのほうは高校1年の時、練習がきつくて辞めちゃいました」。
せっかく才能があったのに?
「私が進学した西武台高校はインターハイで全国2位になるような高校です。だから、練習もハンパない。その一方で、私自身は中学の頃からだんだんとサッカーに賭ける思いが薄らいでいたんです」。
スポーツをつづけるのは、案外、難しい。トップレベルになれば、尚更なのだろう。周囲も期待を注ぐ。それがうっとうしく思えることもあったのではないか。
「練習がとんでもなく、きつかったですね。小学生の頃から『水を飲むな』です/笑。私もそうですが、それで辞めたって人は少なくないんじゃないですか?」。
ともかく、高校1年でサッカーをいったん卒業する。
小学3年から始まったサッカー人生も、これでいったん終止符を打った。才能があっただけに、もったいない話である。
「ただね。サッカーは好きでいまもチームをつくってやっています」。
難しい話でもある。
今は「水を飲まない」と怒られる時代。
ルールは、当事者抜きに、案外、簡単にかわってしまう。
どちらがいいかは、むろん、わからない。

デザイナー、デビュー?

森山氏は、大学には行っていない。最初から、進むつもりはなかったそうだ。
「この頃には、デザインに興味があったんです。それで、デザインの専門学校に進みます。学校を卒業して、一度は、デザイン関連の会社に就職するんですが、すぐに辞めています。ま、私が、というより、ちょっと会社に問題があったんです/笑」。
それで、デザインとは無縁に?
「いえいえ、今でもお店のデザインや、そうそうホームページの写真なども私が撮影しています、でも、当時からそうですが、没頭するまではいかなかったですね」。
それで、トラックに?
「そうなんです。それから半年間、トラックに乗るんですが、今度は1人で運転しているのがさみしくって辞めてしまいます/笑」。

社員になれば休めるという、甘い計算。

「就職するつもりはなかったんですが…」と森山氏。
トラック時代、当時、川口市で独り暮らしをしていた森山氏はトラックから降り、上京する。都内の飲食店でアルバイトをはじめたのは、この時だ。
そのアルバイトが縁で、飲食業に進むことになる。「最初は、仕事をさがす間だけと思っていたんです。でも、楽しくなって、そのまま就職です/笑」。じつは、アルバイト時代、働きすぎていたらしい。「それで、思ったんです。社員になれば、少しは休めるだろうって」。
むろん、そう計算通りにはいかない。だいたい就職といっても1年だけと思っていたらしい。
「そうなんです。面接でも『1年で辞めます』って。堂々と言っちゃうんですね」。
しかし、辞めなかった?
「なんだかんだで…。仕事も面白いですしね」。
ちなみに、その時、就職した会社は、すでに倒産している。「飲食事業は黒字だったんですが、もう一つの事業が赤字だったんです。私が、独立したのは、そのタイミングです」。
つまり、1年どころか、長く勤務することになる。

理不尽な鉄拳。

「1年で辞めると言ってはいたんですが、1年後には、店長の辞令が下りるんですね。辞めるとは言っていましたが、特別な理由があったわけでもないので、そのまま店長になります。当時は、今思えば何も考えてなかったですね」。
まだ、若い。店長は無事務まったのだろうか?
「最初は、ぜんぜんダメでしたね。私以外のスタッフは全員年上です」。
社歴も長い?
「そうです。だから、私の言うことなんてだれも聞かない/笑。私も、だからって怒るわけでもなく、ま、そんなもんだろうくらいに思っていました。でも、ある日、事件が起こるんです」。
その事件が、奮起のトリガーになったそうだ。
「社長が、私の店にいらしていたんですね。でも、私も若かったからかヘンな正義感があって、相手が社長だからって特別扱いを一切しなかった。そしたら『わかってない』って殴られたんです/笑」。
「店にいらしたら社長であろうが、一般のお客様だって一緒でしょ。むしろ、社長より、一般のお客様、優先ですよね。
だから、なんだこの人は、と思いましたね」。
それで、火がつく?
「そうです。辞めて欲しくない人材になって、見返して、それで辞めてやると誓ったんです」。
これが、20歳の時の話。

辞めることをやめにする。

奮起した森山氏は、なんとわずか2ヵ月で店の売上を倍にする。口だけではなく、結果を残す人だ。
「店のなかでは、年上だって同じプレイヤーだと気づいたんです。サッカーだって、ピッチにでれば上下なんて関係ない。あれと、一緒なんだと」。
目指すべきゴールも、ある。走って、走って、パスをつないで、シュートすればいい。
「半年に1回行われる社員総会で、登壇します。優良店、店長に選ばれたからです」。突然の指名だったそう。登壇し、発表したのは、いうまでもなく、売上を倍にすることができた理由であり、その取り組みだった。急いで書いた手書きの原稿を読む。
「私の発表が終わると、いつもは、そんな会じゃないんですが、拍手が起こりました。いちばん年下だったから、よくやったって素直に拍手をしてくれたのかもしれませんね」。
スポットを浴びながら、壇上で頭を下げる森山氏の姿が目に浮かぶ。
でも、拍手だけでは終わらなかった。
「私のあとに社長が登場されるんですが、マイクに向かったまま、言葉がでないんですね。私の発表を聞いて、感動してくださったようで、その時は、言葉も忘れ、号泣されました。その姿を観て、『辞めて欲しくない人材になって辞めてやる』ことは、やめにしました/笑」。
それで10年ですか?
「そうです。ただ、10年で辞めようと思ったわけじゃないんです。さっき言ったように会社がつぶれてしまって」。
会社はつぶれたが、むろん、貴重な経験を積むことができた。自信もついた。何しろ、ある店舗では、40ヵ月、前月を上回るという奇跡を起こしている。
過去最高の売上を36ヵ月以上続けたことは、歴代月間最高記録であり、言うまでもなく大記録である。
・・・続き
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