2017年12月12日火曜日

株式会社コムサ 代表取締役社長 麻生直美氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社コムサ 代表取締役社長 麻生直美氏登場。
本文より~

漫画大好き少女が進んだファッションの世界。

漫画が大好きで、小説も大好きだった。漫画をむさぼり読んでも、通知簿には「5」がならんだ。小学校から高校まで、何度も学級委員長に推された。生徒会の副会長を務めたこともある。評判も、高い。中・高の時は、バレー部。「へたっぴだった」とこちらを笑わせる。
部活動が終わって家に帰れば、ご飯を食べて、お風呂に入って、宿題をとっとと済ませ、それから2時間は漫画の世界にどっぷり漬かった。
「高校の頃は、『読む』より、『描く』ですね」。机に向かっていたのは、漫画を描くためだった。それでも成績は、学年2位だったらしい。
勉強しなくても、できる。たまに、こういう人たちがいる。学問の神様に愛された、うらやましい人たちだ。なかには、それをハナにかける人もいるが、麻生氏は、ひかえめに笑うだけ。
イヤミにも、聞こえない。
「大学は、お茶の水女子に進み、『漫画研究会』に入りました。東大ですか? う~ん、そこまではね(笑)」。お茶の水女子大学は、いうまでもなく東京にある。
「親元から離れたのは初めて。漫画はもちろんですが、音楽も好きで、バイト先は、ロック喫茶。ディスコにも週2~3回通いました」。
1980年に入ると、日本はそれまでとは異なった様相を呈するようになる。女性の社会進出が声高に語られ始めるのも、この頃だ。人気の職業の一つに「ハウスマヌカン」が登場するのも、この頃ではなかったか。
「いまの子たちに、ハウスマヌカンといってもピンとこないですよね。簡単に言うと、ファッションの販売員です。当時は、憧れの職業だったんですよ」。
大学を卒業した麻生氏は、その花形職に就く。それも、当時もっとも人気があったアパレルメーカーの一つである「ファイブフォックス」に入社して。
「DCブランドのブームが起こり始めた頃です。もともと私の周りには、教師をしている人が多くって、私もいずれ栃木に戻って教師をするんだろうなって思っていました。でも、せっかく東京に出てきたんだから、もう少し遊んでからでいいかなって(笑)」。
仕事選びのモノサシは憧れで、その目的は、もう少し遊ぶことだった。ともかく、そうやって、麻生氏の「ファイブフォックス」時代がスタートする。

「5000万回、辞めようと思った」。時代はDCブランド華やかな頃の話。

「当時、DCブランドっていったら、それは高価な服でした。私のアルバイト代も大半が服に化けていたほどです(笑)」。念のため言っておくと、DCブランドとは、デザイナーズ&キャラクターズブランドの略である。「ファイブフォックス」はどちらかといえば、キャラクターズなのだそう。
麻生氏の腰掛け程度の新たな人生は、池袋のパルコで始まる。むろん、職業は「ハウスマヌカン」。「ファイブフォックス」の8期生だそうだ。
「だいたい真剣に就職を考えていたわけじゃない。ファイブフォックスに決めたのも、実は面接に行った翌日に合格通知をいただいたから」。
ある意味、志望動機は軽い。「その程度で入社できるなんて」と、就職氷河期の学生が聞くと悔しがるだろう。しかし、入社後「5000万回、辞めようと思った」という通り、それからというもの、麻生氏もまたいくつもの波乱にあっている。
「当時はブームになる時でした。私が配属されたのは、メンズです。お客様の数が半端なかったですね。セールの日になると夕方4時にはもう、ショップのなかはカラに。そんな事態になっていました」。
まさに、飛ぶように売れ、「ファイブフォックス」の業績は、猛烈ないきおいで空を駆け上がった。腰掛け程度で入社した麻生氏もやがて中途半端な気持ちではいられなくなる。半年で店長。1年半後には、ブロック長に就任。「ブロック長になるとトレーナーとなって複数店舗をマネジメントします。私の場合は、新宿や池袋などの8店舗を担当しました」。
部下ができる。誰よりも、高い販売力と技術が求められる。むろん、部下の管理も大事な仕事である。「我々、ファイブフォックスが絶好調だったのは、私が入社して10年目くらいですね。乱暴な言い方ですが、ロゴがついていれば売れる、そんな時代です」。
すでにこの時、麻生氏は、ブロック長をたばねるヘッドトレーナーとなっている。「私が、ヘッドトレーナーになったのは26歳です。コムサには3人のヘッドトレーナーがいましたが、それ以外は一つのブランドに1人だけ。私は26歳でメンズのヘッドトレーナーになりました。そうですね。最年少です。それから、入社7年半の時に、メンズからレディースに異動します。だから、ピーク時にいたのは、レディース、つまり、コムサです」。
コムサはいうまでもなく、「ファイブフォックス」のトップブランドである。
・・・続き
株式会社コムサ 代表取締役社長 麻生直美氏

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