2017年4月19日水曜日

株式会社バース 代表取締役 林 和廣氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社バース 代表取締役 林 和廣氏登場。
本文より~

高校時代に思い描いた夢。

「サラリーマンにはなりたくないな」と思ったそうだ。「1人ではなく、みんなでそんな話をした」と今回、ご登場いただいた株式会社バースの代表、林 和廣氏は懐かしそうに振り返る。高校生の頃の話だそうだ。
林氏は、中学から早稲田実業に進み、高校にも進学。生徒の80%は黙っていても早稲田大学に進学できると言われているなか、林氏らのグループは、残り20%におさまってしまっていたそうだ。
「勉強しないわけですから、当然ですね」と林氏は、笑う。ただ、いいかげんな高校生活を送っているわけでもなかったようだ。みんなで肩を寄せ合って、語っていたのは、夢の話。
「全員起業したわけではないですが、そのうちの1人は、いまや誰でもが知っている上場企業の創業者ですし、私も含めて、起業した人間は少なくありません。みんな、あの頃、互いに刺激し合いながら、何かを育てていたんでしょうね」。
実は、「バース」という社名。最初に口にしたのは、この高校時代のことだという。ともあれ、落ちこぼれ軍団は、ただの落ちこぼれではなかった。こういう生徒たちを生み出すのも、「早稲田」というブランドのちからなのかもしれない。

早稲田実業卒。

林氏が、生まれたのは1975年8月9日。3人兄妹の次男。
「父は仕事、仕事でぜんぜん家にもいない人でした。みんなで旅行したのは、記憶にあるだけでいえば2回くらいです。そういえば、たまに思いだしたように、外に連れていかれてキャッチボールをしたことがありますね。とにかく寡黙な人で、怒ると猛烈に怖い人でした(笑)」。
「中学は早稲田か慶応」。これも、父が決めたことだった。「兄もそうですし、私もそうです。妹は、女の子なんで、さすがに違いましたが…」。
父親の言葉は、絶対だった。
「でも、結局、私も、兄も早稲田大学に進まなかったので、父の計画は、頓挫したっていうか。そういう意味では申し訳ないですね、父には」。
小学校から始めた剣道は、大学までつづけている。すでに話したが、大学は早稲田ではない。現役で臨んだ受験は、内部進学ではなく、一般受験を選択して、楽勝だと思っていた早稲田を落ちる。
「甘かったですね。内部進学だと思い通りの学部に行けないんですよ。成績が悪かったから。それで、一般で受けてやろうと。ぜんぜんだめでした。うちの高校に一般受験用のクラスはありません。だから、生徒たちにも受験のノウハウが全く無い。受験に限っていえば、孤島みたいなもんだったんです。2年目も、とりあえず早稲田だったんですが、友人が、推薦っていうのをみつけてきて、2人で帝京大学を受験します。行く気はぜんぜんなかったんですが、受かった瞬間、『ここでいいんじゃね』みたいになって(笑)」。
1年浪人したので、大学を卒業したのは、23歳。肩書は、帝京大学卒。

原価率、70%がスタート。

「就職したのはTV関連です。ADとか。そう、ご想像通り、入った瞬間辞めようと思いました(笑)。でも、昔は、石の上にも三年って言葉があったでしょ。それで、なんとかしがみついて、3年やりました。それで、退社したのが、26歳の時です。もう、起業しなくっちゃと思う反面、どうするか、何をするかと悩む日々です」。
「なんでも良かったんです」と林氏。
たしかに、これといった経験もない。特別、やりたいこともない。何でもできるともいえなくもないが、何でもいいが、いちばん難しい。「なんの経験もなかったんですが、TVの仕事をしていた時に、一つ驚いたのが『お弁当』。すごい数なんですね」。
「まだ『中食』って言葉も、一般的じゃなかった時代で、いまのロック・フィールドさんや、オリジンさんも、それほど大きくはなかったし、コンビニやスーパーに総菜なんてなかった。弁当からヒントをもらって、最初に始めたのが、弁当と総菜のお店です」。
用賀駅前の、商店街の一角。オーナーに頼み込み、賃貸する。10坪の小さな店。
「創業に参加してくれた友人は現在、違う飲食会社の社長をしていたり、ウエディングプロデュースの会社の社長をやっている。みんな早稲田の時からの繋がりです。みんな若かったから、なんでもできるような気がしていました」。
弁当と総菜。オープンすると、目論見通り、爆発したそうだ。お昼時にも、弁当が売れ、夕方になればなったで総菜目当てに主婦が押し寄せた。夜になると、OLやサラリーマンが、夕食用の弁当と総菜を買って帰った。
「もう、朝から晩まで立ちっぱなし。いっしょに始めた奴らが、からだがもたないと1人、また1人と抜けていきました。無理もなかった。私だって、逃げ出したくなったくらいです」。
しかし、それほど繁盛したのなら、利益も悪くなかったのでは? 
「売上はそれなりでしたが、利益がぜんぜんした。創業メンバーは、給料をとってなかったんですが、それでもかつかつです。そりゃそうなんです。計算してみると、原価率が70%になっていました。原価率70%。ありえない数字が、うちのスタートなんです」。
いまや抜群のオペレーション力で、ハイパフォーマンスを叩き出す、林氏。そのスタートが、対局にある数字だったところが興味深い。
「飲食もしたことがなかったから、すべて、実践で学びました。最初は、すぐに店舗展開をして、なんて思っていたんですが、そんな甘いもんじゃない。2年くらいは燻りつづけていました」。

・・・続き
株式会社バース 代表取締役 林 和廣氏
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